積水化成品工業は4月1日、土砂の約1/100の重量であるEPS土木工法用軽量盛土材「エスレンブロック」と、雨水貯留槽「クロスウェーブ」が、「目黒天空庭園」にて採用されたことを発表した。
なお、「目黒天空庭園」は、首都高速道路大橋ジャンクションの屋上に位置する約7,000平方メートルの面積を持つ公園で、東京都目黒区が整備をする際、ジャンクション構造物の耐震性と雨水対策、短工期が条件として挙げられたという。
(画像はプレスリリースより)
大橋ジャンクションは、円柱状の構造物で、首都高速渋谷線と中央環状線を連絡する高低差71mのループ状の道路がそのままコンクリート壁で囲まれている。
採用された、EPS土木工法用軽量盛土材「エスレンブロック」は、土砂、コンクリートに比べて軽量な盛土のため、構造物への負担も軽く、耐震性に優れている。屋上緑化では「エスレンブロック」が約1,500立方メートル採用されたという。
一方、雨水貯留槽「クロスウェーブ」は計22箇所(貯水量約588立方メートル)が採用された。空隙率が非常に大きいため、体積あたり92%以上の水を溜めることができる。また、安定性に優れた千鳥配置構造を採用することで水平荷重に強いのが特長だ。
積水化成品工業は、軽量盛土分野において、スーパーソイレン工法も採用することで2014年度に約15万立方メートル、売上高25億円を目指す。
また、雨水対策分野においては「クロスウェーブ」だけでなく、ゲリラ豪雨に適応可能な雨水貯留浸透槽「アクアロード」の販売を積極展開していく構えだ。
▼外部リンク
積水化成品工業・プレスリリース
http://www.sekisuiplastics.co.jp/rss/pdf/file-143.pdf