高密度、低透水性のバリア層を吹付け工法で
安藤ハザマと日本基礎技術は、「ベントナイト混合土吹付け工法」を開発した。放射性廃棄物埋設施設で必要となるバリア層を、容易に構築するための工法だ。
放射性廃棄物の埋設施設では、放射性核種が周辺地盤を汚染しないように、地下水の流入を防ぐバリア層を設けなければならない。
これまで、高密度で低透水性のバリア層を作るために、建設重機でベントナイト混合土を締固める工法や、工場でプレス製造したベントナイト混合土を現場で積み上げる工法が検討されてきた。
(画像はニュースリリースより)
施工困難な狭隘部や斜面部にも対応
今回両社が開発した「ベントナイト混合土吹付け工法」は、汎用機械で混合土を吹き付けてバリア層を構築する方法である。
ベントナイト15:砂85の割合で配合した混合土を、毎時約2トンの高速で吹付けてバリア層を構築する。このため締固めや転圧が困難な、トンネルなどの狭隘部や斜面部でも簡単に施工できる。
(画像はニュースリリースより)
現在、国が計画を進めている「除染廃棄物の中間貯蔵施設」の、難透水性土壌層の設置にも対応可能だ。
今後は「ベントナイト混合土吹付け工法」の実用化に向けて、更に密度を上げるなどの改良を進めていく。
▼外部リンク
株式会社 安藤・間のニュースリリース
http://www.ad-hzm.co.jp/info/2014/pre/20140327.html