パナソニック株式会社エコソリューションズ社が、「パワーサプライコンテナ」を開発した。「パワーサプライコンテナ」は、現在使用されることが多い太陽電池や鉛蓄電池に、新たに開発されたエネルギーマネジメントシステムを加えたものだ。
「パワーサプライコンテナ」は、高効率の当社製太陽電池モジュール「HIT(R)240」を12枚搭載し、約3kWの発電を行う。
さらに、24台の蓄電池(17.2kWh)を搭載し、蓄電池からの電力供給も可能だ。小学校で授業のある時間帯は、学校や教室に電力を供給し、授業の無い時間帯の余剰電力は近隣のコミュニティへの供給を行うことによって、地域の電力を安定させる。
(画像はプレスリリースより)
インドネシアは、約13,000島ある島国であり、発電設備や配電網整備がしにくい島嶼部においては電化が十分に行き渡っていない。
そのため夜間はディーゼル発電機による電化、日中は無電化という環境となっていることが多く、日中の電気がないことによって、教育環境を整備することができなかった。
このような問題を解決するために「パワーサプライコンテナ」をカリムンジャワ国立第一小学校に導入する。学校の電気設備である照明や扇風機、パソコン、プロジェクター、テレビ等に電源を供給することによって教育環境の改善を図る。現在は2014年7月頃からの運用を目指しており、導入を進めていく。
「中部ジャワ州カリムンジャワ島における電化促進による初等教育環境改善と貧困削減計画」というプロジェクトが、インドネシア日本大使館の「草の根・人間の安全保障無償資金協力」を活用した官民連携案件に採用されたため、3月24日にインドネシアにて署名式を行った。
▼外部リンク
パナソニック株式会社 エコソリューションズ社 プレスリリース
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/