集光型太陽光発電装置(CPV)を製品化
住友電気工業(以下、住友電工)は、3月27日、集光型太陽光発電装置(以下、CPV)を製品化し、国立大学法人宮崎大学の木花キャンパス内に設置、発電を開始したことを発表した。
宮崎大学では、次世代型太陽光発電システムの研究設備として、このCPVを3月19日より使用しているという。
なお、設置した2基のCPVは、それぞれ64モジュールを搭載、合計したモジュール定格出力は15kW以上だ。また、「絵」や「文字」をモジュールに映し出すことができ、1基には全面に大学ロゴマークを表示している。
(画像はプレスリリースより)
住友電工のCPVの特長
CPVは、高日射環境において、標準的な結晶シリコン太陽電池などに比べると、発電能力は約2倍。太陽を正確に追いながらレンズで直射日光を集めて発電できるよう、発電効率が高い化合物半導体の発電素子を採用した。
さらに、厚み約100mm、重量10kg未満の薄型軽量モジュールは業界トップレベル。現場までの輸送や現地での設置作業も容易になった。
また、架台に多く搭載ができるため、コストを低く抑えることも可能。モジュール下のスペースを有効に活用することもできる。
高性能なCPVを展開
住友電工は、今後、高日射環境の国々や地域にCPVの販売を拡充していきたいとしている。
また、高性能な発電システムの開発を目指し、より一層研究に取り組んでいく構えだ。
▼外部リンク
住友電工プレスリリース
http://www.sei.co.jp/