ウォータージェット破袋システムを共同開発
清水建設は、3月24日、環テックス、第一カッター興業と共同で、「ウォータージェット破袋システム」を開発したことを発表した。
これは、超高圧・微水量のウォータージェットにより、中間貯蔵施設に搬入される除染除去物入りの大型土のう袋を、非接触でかつ、内容物(硬軟・軽重)に左右されずに破袋するシステムだという。
なお、すでに実証実験済みで、4月中にも公開実験を行うとしている。
(画像はニュースリリースより)
危険な手作業から機械化へ
除染作業で発生した除染除去物の減容化作業を行う上で不可欠なのが、土のう袋から除去物を取り出す作業だ。しかし、手作業では被ばくの恐れが否定できない。従い、より安全で効率のよいシステムが求められていたという。
ウォータージェット破袋システムは、スライド式の2機のウォータージェットノズルが付いた「クロスカッター」とその架台、架台を組み込む長さ約1mのローラーコンベアからなる。
クロスカッターは、土のうがローラーコンベア上を通過する際、スライド式のウォータージェット2機が高圧切削水を噴射することで、底面に×字状の切れ目を入れるもの。ウォータージェットの使用水量は1リットル/袋で、毎分約6袋の破袋を可能にした。
安全で効率のよい作業のために
清水建設は、ウォータージェット破袋システムに加え、破袋後に除去物を回収し、土のう袋自体を回収する機構を組み合わせることで省力化・自動化を目指す。
また、この受注を拡大させるため、中間貯蔵施設の事業者等へ積極的に営業展開をしていく構えだ。
▼外部リンク
清水建設ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp/