日揮の受注分は1630億円超
日揮株式会社(以下:日揮)は、韓国企業2社と共同で、クウェート国営石油会社(以下:KNPC社)から、大型製油所改造プロジェクトを受注したことを発表した。
受注したのは、製油所改造の設計、機材調達、建設工事(EPC)役務一式。受注金額は13.6億クウェートディナール(約4900億円)で、このうち3分の1が日揮の受注分となる。
改造後の製油所運転開始は2018年の予定となっている。
欧州規格に合う統合製油所にアップグレード
今回のプロジェクトでは、KNPC社がクウェートのアハマディ地区で操業している3つの製油所を、欧州規格に適合した低環境負荷燃料生産の統合型製油所にアップグレードする。
非常に大規模な計画のため、3つのパッケージに分割されており、このうち、日揮グループは、ミナ・アルアハマディ製油所の改造工事についての発注内示書を受領。工事パッケージ中の常圧残渣油脱硫装置、減圧蒸留装置、残渣油冷却設備の追加工事などを行う。
日揮が得意分野で中東マーケットを狙う
日揮は、これまで50件以上の製油所新設計画に携わり、改造工事も多数の実績を有する。同社は、石油精製の豊富な知見に基づいた技術提案を得意分野としており、今回の受注も、コスト面だけでなく、これらの経験と優れた技術が評価されたとみている。
同社は、今後も、石油・ガス、石油化学プロジェクトが計画されている中東地域を最重要マーケットと考え、受注に向けて積極的に営業活動を展開していく構えだ。
▼外部リンク
クウェートで大型製油所改造プロジェクトを受注
http://www.jgc.co.jp/jp/01newsinfo/2014/release/