大成建設(本社:東京都新宿区、社長:山内隆司)とアイカ工業株式会社(愛知県清須市、社長:小野勇治)は、工事用屋内塗り床材「T-Coat Quick」を共同開発したと発表した。
新開発の材料の特長は、短時間施工性、高耐久性、低臭性で、食品工場や医薬品工場など連続稼働し、長時間稼働停止が困難な建物の改修工事でのニーズが高まりそうだ。
(画像はプレスリリースより)
元来、食品工場や医薬品工場等では、建物の塗り床の使用環境が過酷で劣化が激しく、定期的なメンテナンスが必要になる一方、連続稼働させる場合も多く、補修のために長時間稼働停止させることは困難だ。
そこで従来、補修には短時間かつ耐久性に優れた施工が求められた。これに加え、食品工場では生産品に塗り床材の臭いがほんの少しでも移らないことは衛生管理上の絶対条件で、短時間施工性、高耐久性、低臭性のいずれも満たす素材への需要が大きかった。
そんな中、『T-Coat Quick』は既存材料では満たせなかった「冬場の硬化時間短縮」を初めて実現、臭気をさらに抑えた。その上、水性硬質ウレタン樹脂製の従来品と比べてコストはほぼ変わらず、経済性にもまことに優れた商品だ。
『T-Coat Quick』を使用すれば、冬場の硬化時間短縮という特性を活かし、工場が稼働停止する可能性が高い年末年始の休業期間中を利用しての補修が可能となる。
水性硬質ウレタン樹脂という水性の材料が主原料のため元々臭気は少なかったものの、『T-Coat Quick』は従来品にも増して臭気抑制に成功。
施工直後の製品への臭い移りによる異臭トラブルも格段に低減、しかもホルムアルデヒド等級区分は最高ランク・使用面積制限無しのFスター4/「F☆☆☆☆」の認定(社団法人 日本塗料工業会)を受けるほどの高品質だ。
さらには、耐衝撃性、耐摩耗性、耐熱性にも優れ、フォークリフトが頻繁に行き交う工場や、あるいは熱水を常に放流する食品工場や厨房などにおあつらえ向きで、まさに一石何鳥もの夢の材料だ。
(画像はプレスリリースより)
同社では、この『T-Coat Quick』を積極的に推奨し、引き続き顧客のハイレベルなニーズに応えたいとしている。
▼外部リンク
大成建設株式会社 プレスリリース
http://www.taisei.co.jp//release/2014/1353298047003.html
アイカ工業株式会社
http://www.aica.co.jp/
一般社団法人 日本塗料工業会
http://www.toryo.or.jp/