NTTファシリティーズは3月18日、データセンター向け統合空調制御システム「Unified Cooling」の提供を開始した。
「Unified Cooling」は、データセンター内の冷水利用空調システムで、チラーとポンプの消費電力を削減する統合空調制御システムである。
大規模なデータセンターでは消費電力も大きくなるため、冷水利用空調システムが採用されることが多い。冷水利用空調システムは、水を冷やすチラーと、冷やした水を循環させるポンプ、室内の冷房を行う空調機から構成される。
しかしチラー、ポンプ、空調機は、異なるメーカーの製品が使われることが多く、機器間での連携運転が困難だった。
チラーとポンプの消費電力は、水冷空調システム全体の6割を占めるため、これら2つの装置の節電が大きな課題となっている。
(画像はニュースリリースより)
そこでNTTファシリティーズは、チラーとポンプの統合制御を可能にする専用のコントローラを開発。これによって新築、既築のビルを問わず、チラー、ポンプ、空調機全ての制御を可能にした。
「Unified Cooling」を使えば、チラーとポンプの消費電力が最大で30%削減できる。更に同社のデータセンター空調自動制御システムSmartDASHと合わせて使うと、SmartDASHのみを使用した場合に比べて2.5倍、空調システム全体の最大30%の消費電力が削減できるという。
空調総合ソリューションのラインアップは、「Unified Cooling」が加わったことで付加価値が高まった。今後NTTファシリティーズは国内外で積極的に拡販を進め、年間200億円の売り上げを目指す方針だ。
▼外部リンク
株式会社NTTファシリティーズのニュースリリース
https://www.ntt-f.co.jp/news/heisei26/h26-0318_1.html