三菱日立パワーシステムズ株式会社(以下:三菱パワーシステムズ)は、同社グループのブラジル現地法人・CBC重工業株式会社(以下:CBC重工業)が、大手製紙パルプメーカーのクラビン社から、大型ボイラー設備2缶を受注したことを発表した。
クラビン社は、ブラジル・パラナ州オルチゲーラ地区に、世界最大級となる最新鋭製紙パルプ工場の新設を計画している。CBC重工業は、この計画の中心設備である「回収ボイラー」と「バイオマス焚きボイラー」を、2016年春までに納入する。
(画像はプレスリリースより)
CBC重工業が受注した2缶の大型ボイラーは、クラビン社が新設する工場において、年間150万トンのパルプ製造を支えることになる。
納入する「回収ボイラー」は、燃料となる黒液(パルプを作るときに発生する液体)の処理能力が固形物換算で1日あたり7,000トンの高効率ボイラーだ。
日本の製紙パルプ工場の場合、最大容量は1日あたり2,700トン。だが、近年の世界の最新鋭工場では、1日あたり5,000トン超が主流になってきており、今回の「回収ボイラー」は、そのような需要に応える世界最大級容量だと言える。
一方、「バイオマス焚きボイラー」は、間伐材や木皮、廃材などのバイオマス燃料を効率よく燃焼するもので、CBC重工業独自の流動床技術を用いている。蒸気発生量は毎時280トンで、バイオマス燃料を利用するボイラーとしては、ブラジル国内で最大容量クラスとなる。
今回、CBC重工業は、ボイラー本体のほか、燃焼装置、煙突等の周辺機器も設置する。また、一括受注により、輸送や現地据え付け、試運転指導なども担当することになっているという。
▼外部リンク
ブラジルの製紙パルプ大手から大型ボイラー設備2缶を受注
http://www.mhps.com/news/20140320.html
三菱日立パワーシステムズ株式会社
http://www.mhps.com/index.html