丸紅株式会社(以下:丸紅)は17日、ウルグアイにおいて推進中の洋上LNG受入・貯蔵・再気化サービス事業への参画について、フランスのガス・電力大手であるGDF SUEZ社と株主間協定書を締結したことを発表した。
これは、GDF SUEZ社の子会社であるInternational Power S.A.(ベルギー、以下:IPSA)を通じて行われたもの。丸紅は、IPSAがスペインに設立した投資会社に50%出資することで、同社の子会社であるウルグアイのGNLS S.A.(以下:GNLS)に参画する。
今回の案件は、ウルグアイにおける初の洋上LNG受入ターミナル建設。また、丸紅にとっても日本企業にとっても、同種の案件への世界初参画となる。
計画では、ウルグアイの首都・モンテビデオ近郊のラプラタ河上(河岸から2km)に、世界最大級のLNG貯蔵能力を持つ浮体式貯蔵・再気化設備(FSRU)を接岸したLNG受入ターミナルを新設する。
新設されるFSRUのLNG再気化能力は、1日あたり1,500万立方メートル、LNG貯蔵能力は26.3万立方メートルを見込む。
他に、延長1,500mの防波堤と、FSRU及びLNG輸送船接岸用桟橋、作業船用桟橋、LNG荷揚げ設備としてLNG輸送船からFSRUにLNGを荷揚げするLNG受入アーム、高圧ガス送出アームが建設される。
GNLSは、すでに、サービス提供先のGas Sayago S.A.(ウルグアイ石油公社及びウルグアイ電力公社がそれぞれ50%出資して設立)との間で、昨年10月にターミナル使用契約を締結済み。
ターミナル操業開始は、2015年7月を予定しており、その後、契約期間として15年の間、LNGの受入・貯蔵・再気化サービスを提供する。丸紅は、今回の事業参画を弾みに、今後も洋上LNG受入ターミナル事業分野での世界展開を目指すとしている。
▼外部リンク
ウルグアイ・洋上LNG受入ターミナル運営事業参画の件
http://www.marubeni.co.jp/news/2014/release/00019.html