東芝は、3月13日、九州電力が実施する「離島における再生可能エネルギー導入拡大に向けた蓄電池制御実証試験」において、鹿児島県の種子島中種子変電所、奄美大島竜郷変電所に設置する蓄電池システムを納入したことを発表した。
この実証実験は、環境省が公募した「平成24年度再生可能エネルギー導入のための蓄電池制御等実証モデル事業」の採択を九州電力が受けて進めるものだ。
この蓄電池システムは、気象条件により出力が変動する風力発電や太陽光発電の導入に伴う系統周波数変動の抑制に用いられ、離島における電力の安定供給の維持に貢献するという。
(画像はプレスリリースより)
蓄電池システムについて、国内では、東北電力から世界最大級の出力40MWの蓄電池システムを受注。横浜市や宮古島市が進めるスマートコミュニティ実証事業にも参画している。
また、海外では、スペインで可搬型蓄電池システム実証試験プロジェクトに参画するなど、国内外で事業を展開してきた実績がある。
今回納入した蓄電池システムには、リチウムイオン二次電池「SCiB」を搭載。約1万回以上の充放電が可能な長寿命、高入出力などの優れた特性があり、種子島では最大出力3,000kW、容量1,161kWh、奄美大島では最大出力2,000kW、容量774kWhを可能にした。
東芝は、大規模蓄電池システムの普及拡大へ、グローバルに事業を展開していきたいとしている。
また、温室効果ガス排出削減や電力供給の安定化を通じた再生可能エネルギーの導入促進に貢献していくかまえだ。
▼外部リンク
東芝プレスリリース
http://www.toshiba.co.jp/
九州電力プレスリリース
http://www.kyuden.co.jp/