風力発電システム「HTW2.0−86」
日立ウィンドパワー株式会社は、低風速域対応2MWダウンウィンド型風力発電システム「HTW2.0−86」を中条風力発電所にて竣工した。
「HTW2.0−86」は新たな市場を開拓する機種として日立が開発したもので、今回竣工したものが初号機だ。また中条風力発電所は、日立ウィンドパワーが保有する初の発電所となる。
(画像はプレスリリースより)
風が弱い場所にも対応可能
中条風力発電所は、新潟県胎内市の株式会社日立産機システム中条事業所内に2MW風力発電システム1基を建設し、一般家庭約1,300世帯分の電力を賄うことが可能だ。発電した電力は全量、東北電力株式会社に売電する。
風力発電システムは固定価格買取制度の導入によって、市場の拡大が推進されている。その一方で日本では風力発電の普及に伴い、風況のよい立地が減少しているため、風が弱い場所であっても発電量が確保できる機種が必要となっている。
今後は風力発電事業の売電事業を行っていくのと同時に、風力発電所の運営や売電契約、ファイナンスについてノウハウを蓄積。それによって風力発電分野での提案力強化や、風力発電システムの開発や実証を顧客の要望に応じながら行っていくなど事業を拡大していく。なお商用運転開始は2014年4月の予定だ。
▼外部リンク
日立キャピタル株式会社 ニュースリリース
http://www.hitachi-capital.co.jp/hcc/ir/pdf/140313.pdf