上下水道局向け統合監視システムを受注
横河電機は3月11日、子会社であるヨコガワ・インディアが、インドのバンガロール上下水道局(以下、BWSSB)から、SCADAシステム(プロセスの集中監視、制御を行うシステムの一種)を受注したことを発表した。
このシステムは、バンガロール市に新設される中央監視センターに設置されるシステムで、横河電機にとっては初の、インドにおける公共上下水道設備向けのプロジェクト受注となる。
なお、2015年5月に上水関連設備を監視するシステムが稼働する予定だ。
(画像は横河電機のホームページ)
水不足に対応
バンガロール市は、急速な産業発展と人口の増加による水不足が深刻で、新設される中央監視センターは、水の供給を最適化する役割がある。
今回、横河電機が受注したシステムは、BWSSBが管轄する浄水場、貯水池だけでなく、バンガロール市から150km離れたカーベリー川取水口から市内までの上水設備、および下水処理場を統合監視するものだ。
なお、ヨコガワ・インディアは、中央監視センターにおいて、SCADAソフトウエア「FAST/TOOLS(ファスト/ツールズ)」、ネットワークベース生産システム「STARDOM(スターダム)」のスタートアップなど、プロジェクト全体を一括遂行する。
新興国の水ビジネスへ
横河電機はインドにおいて、これまでも制御機器やシステムを供給してきた。
今後も、インドでの実績を生かし、日本の上下水道分野で培われた多くのノウハウや実績なども活用しながら、新興国の水ビジネス市場への事業拡大をしていく構えだ。
▼外部リンク
横河電機プレスリリース
http://www.yokogawa.co.jp/