無人化施工における俯瞰映像提示システム
東京大学大学院工学系研究科精密工学専攻の淺間研究室・山下研究室(以下、東大)とフジタは3月7日、共同で「俯瞰映像提示システム」を開発したことを発表した。
自然災害が発生した場合の対応で、有人作業は危険が伴い、2次災害を否定できないことから、無人化施工技術の向上が求められていたという。
なお、このシステムは無人化施工において、遠隔地から建設機械を操作するオペレーターへ映像を提示する手法であり、現在、特許出願中である。
(画像はプレスリリースより)
俯瞰映像提示システムの優位点
俯瞰映像提示システムは、カメラ取り付けから短時間で俯瞰映像を生成できるキャリブレーション方法を用い、建設機械の前後左右4方向に取り付けた魚眼レンズカメラの映像を合成処理し、建設機械を上から眺めた映像を無線回線で伝送するシステムだ。
建設機械走行時には障害物を安全に回避でき、油圧ショベルの停止位置や掘削時のバケット刃先位置決めの精度を格段に向上できるメリットがある。
また、固定カメラ映像と同様に重機上部からの視点であるため、固定カメラが不要となり、緊急災害への対応力がさらにアップするという。
災害対応力と操作性を向上
今後も、無人化施工現場において有効な活用の実現にむけて、画像をさらに高精細化し、耐久性を向上させるなど、多様な建設機械への研究開発を進めていきたいとしている。
▼外部リンク
東京大学プレスリリース
http://www.t.u-tokyo.ac.jp/
フジタ・ホームページ
http://www.fujita.co.jp/