シンガポールのジュロン島にプラント建設
三井造船株式会社(以下:三井造船)は、7日、エクソンモービルケミカル(ExxonMobil Chemical Asia Pacific. 以下:EMCAP)から、ハロブチルゴム及び接着剤用特殊樹脂の生産設備を受注したと発表した。
このプロジェクトはEMCAPがシンガポールのジュロン島に、世界最大規模のプラントを建設するもの。同社の高付加価値品であるスペシャリティ製品に重点を置いた事業戦略の一環で、完工予定は2017年となっている。
EPC契約を締結
ハロブチルゴムは、タイヤのインナーチューブ等の原料として、また、接着剤用特殊樹脂は、紙おむつ等の接着剤原料として用いられる。
三井造船は、これらの生産設備建設に関して、EMCAPとの間で、詳細設計・機材調達・建設工事の一括請負契約(EPC)を締結した。
同社は、これまでシンガポールにおいて多数のプラントを建設した実績がある。また、過去30年にわたって、エクソンモービル社とプロジェクト及びエンジニアリングの経験を積み重ねてきた。今回の受注は、これらの実績や能力が評価された結果だとみている。
エンジニアリング事業拡大へ弾み
今回の契約締結により、2013年度における三井造船グループのエンジニアリング事業受注高は2,500億円を越えるという。
三井造船は、昨年策定した中期経営計画において、エンジニアリング事業を、成長の三本柱の一つと定め、今後も積極的に事業拡大に取り組んでいくとしている。
▼外部リンク
シンガポール向け化学プラントのEPC契約を締結
http://www.mes.co.jp/press/2014/20140307.html
三井造船株式会社
http://www.mes.co.jp/