可搬式悪臭抑制装置を開発/西松建設

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可搬式悪臭抑制装置を開発/西松建設

2014年03月07日 02:00

掘削現場での突発的な悪臭にも対処

西松建設株式会社(本社:東京都港区)は、搬入・設置が比較的容易な悪臭抑制装置を開発した。この装置を使用すれば、掘削現場で強い悪臭が発生した場合でも、従来に比べて大幅に抑制できるという。

(画像はニュースリリースより)

これまでも、ガソリンスタンド等の燃料油取り扱い施設の解体時や建設現場の掘削作業の際、老朽化した地下タンクや油配管等から漏れ出した油分を含む土壌や、あるいは埋設廃棄物に遭遇するなど、作業者の予想外に悪臭が発生することも少なくなかった。

作業中のハプニングに対しての迅速な対応は非常に難しく、作業環境や周辺の生活環境に大きな支障を来していた。近隣住民や発注者からのクレームに発展するおそれもあり、工事自体が遅延・頓挫することも危惧され、その対策が業界内で急務の課題となっていた。

装置の軽量化と薬剤へのこだわり

そこで同社は、全く予想がつかない突然の悪臭発生にも対応可能な悪臭抑制装置を開発した。持ち運び可能、現場でも即設置できるという軽量・簡単・コンパクトという至便な装置だ。

その仕様は、ポンプユニット、薬液タンク(200L)、ファンユニットで構成される。ポンプユニットと薬液タンクを収納する縦型の専用架台を付属させたため、80㎝四方、高さ1.8m以内に収まりこの上ない省スペースを実現できた。使用電源も100vと小型発電機でも稼働できるという手軽さもポイントだ。

消臭剤は市販の油臭低減用の薬剤を使用するが、特にその選定方法に着目した。トレーサビリティ試験を実施し、メーカー別、消臭剤毎に必要な薬剤噴霧量・濃度の関係を詳細に検証、正確に追求したというこだわりようだ。

薬液の噴霧方法も消臭剤を霧程度のミスト状にまで細分化したことで、広範囲に効率的に噴霧できるよう工夫を凝らした。

すでに、強い油臭の現場で分析の専門家立ち会いの下、トレーサビリティ試験で求めた消臭剤濃度・噴霧量に基づきテストを実施。掘削中の油臭程度5~3を測定した現場でこの装置を試したところ油臭程度2以下を測定、高い抑制効果が認められたと確認実証済みだ。

(画像はニュースリリースより)

あらゆる現場での導入を推進

同社は、土壌汚染浄化工事、燃料油取り扱い施設等の油分を含む土壌が予想される現場はもちろん、埋設廃棄物は発覚しそうな建設現場等における緊急対策として、作業環境および周辺環境対策に積極的に活用を図るとしている。

▼外部リンク

 

西松建設株式会社 プレスリリース
http://www.nishimatsu.co.jp/news/2014/prel0227.html

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