サンシャインシティは3月5日、新たに開発されたダンパを含む3種類のダンパを組み合わせる日本初の工法を用いて、サンシャイン60の長周期地震動対策工事を実施することを発表した。
この工事において、三菱地所設計と鹿島建設で組織する「サンシャインシティオフィス棟長周期地震動対策工事実施設計・工事監理共同体」が設計監理をし、施工は鹿島建設が行う。
なお、巨大地震が発生した際に予想される長周期地震動に対する安全性を一層高めることを目的として実施され、2014年3月中旬に着工し、2016年9月末に竣工を予定している。
(画像はニュースリリースより)
今回の工事では、ダンパ組み合わせ工法を国内で初めて採用したという、また主な施工が建物共用部で行われるため、専有部への影響を最小限に抑えられることができるのが特長だ。
まず、ビル側面の避難バルコニー部に「HiDAX-e(高性能オイルダンパ)」を252箇所設置、また、「ハニカムダンパ(鋼製弾塑性ダンパ)」を228箇所設置する。
さらに、サンシャイン60用に新開発された、「S-Lockダンパ(変形制御ダンパ)」をコア部天井内の梁(はり)に186箇所設置することで、合計3種類のダンパを効果的に配置していく。
サンシャイン60はすでにすぐれた耐震性を有しているが、サンシャインシティはこの長周期地震動対策工事を実施することで、建物の安全性を確実なものとする。
そして今後も引き続き災害や巨大地震などの対策強化に努力していく構えだ。
▼外部リンク
サンシャインシティニュースリリース
http://co.sunshinecity.co.jp/
鹿島建設・ホームページ
http://www.kajima.co.jp/
三菱地所設計・ホームページ
http://www.mj-sekkei.com/