世界初NNCパネル開発
大阪ガスは、3月4日、世界で初めて、大気汚染物質である窒素酸化物(以下、NOx)と騒音を同時に低減する新型吸音板「NNCパネル(NOx & Noise Cut Panel)」を開発したことを発表した。
近年、PM2.5による健康影響が懸念されているが、NOxは、このPM2.5の主要な原因物質であり、効果的な低減方法が求められていた。
なお、このパネルは国土交通省中部地方整備局名古屋国道事務所が施工する名古屋市の国道23号遮音壁に初採用されたという。
(画像はプレスリリースより)
NNCパネルの特徴
今回開発したNNCパネルは、ACFに騒音低減性能を追加したものだ。
ACFとは、活性炭素繊維に表面処理と触媒機能を追加することで、大気中のNOxを70%以上除去する性能と耐久性を両立した高活性炭素繊維をさす。
ACFで使われる活性炭素繊維は、直径15ミクロンの微細な繊維で、グラスウールなどの吸音材と同等の吸音性能がある。さらに、大気と活性炭素繊維の接触面を増やす工夫をし、吸音板の構造も改良した。
その結果、大気を効率的に内部へ取り込めるようになり、騒音低減効果と、高い大気浄化性能を同時に実現できたという。
環境改善へ努力
今後も、大阪ガスは大阪ガスエンジニアリングを通じて、大気浄化と騒音低減が必要とされる高速道路や遮音壁などの場所へNNCパネルやACFの販売を促進していく。
また、両社は、これからも社会の環境改善に貢献していく構えだ。
▼外部リンク
大阪ガスプレスリリース
http://www.osakagas.co.jp/
大阪ガスエンジニアリング
http://www.oge.co.jp/