JFEスチールが「X80グレードの管厚1インチ電縫鋼管」を開発

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JFEスチールが「X80グレードの管厚1インチ電縫鋼管」を開発

2014年03月01日 19:00

米国企業より初受注

JFEスチール株式会社(以下:JFEスチール)は、27日、世界で初めてとなるAPI X80(降伏強度555MPa)グレードの管厚1インチ(25.4mm)電縫鋼管を開発し、初の受注に至ったことを発表した。

受注先は、石油・天然ガス掘削機器製造において世界最大手となるアメリカのDril Quip社及びGE Oil&Gas社。石油・ガス井の掘削作業の初期段階において、油井管を外圧から守る外殻として地中・海底に埋設するコンダクターケーシング(Conductor casing)用の電縫鋼管としての受注で、製品は今春出荷することになっている。

(画像はニュースリリースより)

課題だった高強度電縫鋼管の成形技術

世界の石油・天然ガス開発は、より高深度のフィールドへ移行しつつある。これに伴い、使用される鋼管も、より高い外部圧力に耐えることが求められている。また、井戸内部の油井管を支えるための、高強度で厚肉の材料が必要となってきた。

電縫鋼管はコストパフォーマンスに優れているが、高強度で厚肉の材料を、高い精度で成形することが技術的に難しい。そのため、厳しい環境において使用されるコンダクターケーシングは、従来、UOE鋼管もしくは継目無鋼管が多かった。

(画像はニュースリリースより)

海底パイプラインへ応用の可能性

今回、JFEスチールは、独自の成形技術を用い、世界で初となるX80グレードでの管厚1インチ電縫鋼管を開発し、上工程からの一貫した製造体制を整えた。

この電縫鋼管は、コンダクターケーシングだけでなく、今後、海底パイプラインに使用される高級ラインパイプ分野などへの応用も期待されている。

▼外部リンク

 

世界初「X80グレードの管厚1インチ電縫鋼管」を開発・初受注
http://www.jfe-steel.co.jp/release/2014/02/140227.html

JFEスチール株式会社
http://www.jfe-steel.co.jp/index.html

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