五洋建設株式会社(以下:五洋建設)は、27日、シンガポール陸上交通庁からMRT(地下鉄・高架鉄道)トムソンラインのシン・ミン駅と隣接トンネルの建設工事(T211工区)を受注したことを発表した。受注金額は日本円換算で約367億円。工期は2014年2月から2020年5月を予定している。
同社は、2013年12月にも、トムソンラインのウッドランズ・ノース駅と隣接トンネル建設工事を受注しており、過去に受注したMRT建設工事を含めて6件目の受注になる。
(画像はニュースリリースより)
今回受注した案件の施工場所は、シンガポールのアンモーキョウ地区。工事は、駅舎部の延長250m、幅員30m、深さ20mを開削工法によって行う。
また、泥水式シールド工法により、延長:約1.1kmと約800mのトンネルを2本ずつ建設するほか、新設道路及び付帯設備工事なども実施する。
シンガポールの公共工事入札は、各国による競争が激化している。トムソンラインの入札も同様であるが、日系建設会社でトムソンラインの複数工区を受注したのは、五洋建設が初めてだ。
現在、五洋建設は、香港、シンガポールにおいて、地下鉄等の建設や、その他公共インフラトンネル建設工事を実施中で、同社はこれらにおける高い技術力と豊富な実績が今回の受注に結びついたとみている。
同社は今後、港湾を始め、鉄道、道路、エネルギー関連施設など大型インフラ案件が引き続き予定されているシンガポールにおいて、利益確保を重視しながら、積極的な営業展開を続けていく構えだ。
▼外部リンク
シンガポールで地下鉄建設工事を受注
http://www.penta-ocean.co.jp/news/2014/140227.html