株式会社神戸製鋼所(以下:神戸製鋼)は、24日、「パッケージ型水素ステーションユニット(商品名:HyAC mini)」を開発したことを発表した。商品の受注開始は2014年4月を予定している。
「HyAC mini」は、水素ステーションに必要とされる主要機器の一部を集約させることで、大幅なコストダウンとコンパクト化を実現したもの。販売価格は2.5億円以下を想定。「HyAC mini」の利用で、水素ステーションの建設費用は、従来に比べて2割程度抑えられ、設置面積も各機器を個別に設置した場合と比較して、約50%(同社比)削減することが可能だという。
(画像はプレスリリースより)
従来、水素ステーションにおいては、主要機器である高圧水素圧縮機や冷却設備などが個別に設置され、省スペース化が大きな課題となっていた。
そこで、神戸製鋼は、これまで、「水素ステーション用大容量高圧水素圧縮機(HyAC)」や「マイクロチャネル熱交換器(DCHE)」などを実証水素ステーション向けに納入・運用してきた実績をもとに、「HyAC mini」を開発し、省スペース化を実現した。
「HyAC mini」は、幅3.2m、長さ4.0m、高さ4.7mというコンパクト設計。主要な機器は神戸製鋼の製品で、蓄圧器が追加でき、拡張性が高い。また、一時間あたり6台のFCV(燃料電池自動車)へ水素を充填することが可能だ。
神戸製鋼グループでは、今後普及が見込まれる水素ステーションなどの水素インフラ整備事業において、ハードとソフトの両面から、必要なアイテムを供給できる体制を構築していく構えだ。
なお、同社は、2014年2月26日から28日まで、東京ビックサイトにおいて開催される「FC EXPO2014(第10回・国際水素・燃料電池展)」に、「HyAC mini」等の機器を出展する。
▼外部リンク
パッケージ型水素ステーションユニット開発・販売開始について
http://www.kobelco.co.jp/releases/2014/
株式会社神戸製鋼所
http://www.kobelco.co.jp/index.html