大和ハウス工業とフジタは、2月17日、中低層(3~4階建)のサービス付き高齢者住宅など様々な建物に適用可能な耐震部材「鋼製座屈拘束ブレース-平鋼を角形鋼管で座屈拘束した耐震ブレース-」を共同開発し、3月より建物への採用を開始することを発表した。
なお、この技術は、2013年11月に一般財団法人 日本建築総合試験所において建築技術性能証明(GBRC性能証明第13-21)を取得している。
(画像はニュースリリースより)
「鋼製座屈拘束ブレース」は、地震力に抵抗する芯材(平鋼)を拘束材(角形鋼管)とアンボンド材(絶縁材)でサンドイッチ状に挟み込んだことにより、地震時に圧縮力がかかっても折れたり曲がったりせず、優れた耐震性能を発揮できるブレース(筋かい)である。
また、芯材には幅を調整できるスリット(長孔)を設けたことで、耐力を任意に設定でき、設計の自由度が増している。
さらに、この技術を用いることでサービス付き高齢者住宅に主に採用されるラーメン構造や通常のブレース構造と比べ、コストは同等に抑えたまま、耐震性能を大幅に向上できることから、長期にわたって建物を安全・安心に使用できるとしている。
フジタが大和ハウスグループ入りした2013年1月以降、両社は「大和ハウス・フジタ委員会」を立ち上げ、様々な共同研究を行っており、この開発は、両社のシナジー開発第1弾となる。
なお、今後両社は共同で技術開発を行うとともに、相互の強みを活かした商品開発にも積極的に取り組んでいきたいとしている。
▼外部リンク
大和ハウスニュースリリース
http://www.daiwahouse.co.jp/release/20140217102627.html
フジタホームページ
http://www.fujita.co.jp/