地方共同法人 日本下水道事業団(以下 JS)とNECは2月14日、専用調査ロボットなどを用いる管路マネジメントシステムのフィールドテストを、船橋市で実施していることを発表した。
このフィールドテストは、国土交通省の「下水道革新的技術実証事業」に採用されたもので、同省国土技術政策総合研究所と委託研究契約を締結して実施しているものだという。
なお、今回のフィールドテストを通じて、JSのノウハウとNECのICT技術とを併せることにより、下水道のアセットマネジメントの推進に貢献し、安心・安全な社会インフラの実現や効率的な維持管理を目指すとしている。
(画像はNECホームページより)
現在、下水道インフラの老朽化対策のため、下水道管路の調査・改修が重要となっている。しかし、地中に埋設された管路の劣化状態を把握するには多大な時間と労力が必要だ。
管路マネジメントシステムのフィールドテストは、NEC独自の専用ロボットで管路内の調査を行い、サーバに集めたデータを高度な画像認識技術を用いて分析する。
これにより、地中に埋設された膨大な距離の管路の劣化状態、不具合箇所等を把握し、管路の老朽化に起因した道路陥没等の事故の未然防止や、詳細調査の実施箇所の戦略的な絞り込み(スクリーニング)など、管路マネジメントの効率化を目指すという。
JSは、地方共同法人として、下水道施設への建設投資額の約3/4を占めるといわれる管路の状態把握の効率化を推進し、下水道のアセットマネジメントのより一層の推進を目指す。
また、NECは、最新のICT技術を用いた社会インフラの劣化診断や老朽対策・防災力強化を推進し、「社会価値創造型企業」として、社会の様々な課題解決に貢献していく構えだ。
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