東海旅客鉄道株式会社(以下:JR東海)は、13日、名古屋工場の耐震化と設備更新実施に関する概要を発表した。これは、同工場が大正13年(1924年)に四日市から名古屋に移転して以来、初めての大規模改修工事となる。
JR東海は、在来線については、高架橋柱・橋脚の耐震補強、落橋防止工の設置、地震情報早期伝達システムの導入、駅舎等の地震対策を進めてきていたが、今回は、車両検査を行う名古屋工場の耐震化に着手する。
(画像はニュースリリースより)
JR東海の名古屋工場は、車両の全般検査・重要部検査を実施できる唯一の工場。敷地面積約8.9万平方メートルにおいて、年間約450両の電車及び気動車の検査を実施している。
今回の改修工事では、まず、必要な耐震性を確保するため、工場内の建物・約1.4万平方メートルとの建て替えと、約2.3万平方メートルの耐震補強を行う。
また、これに伴って、車両の検査・修繕に使用している機械設備110台を更新・改良し、修繕ラインの見直しも実施。さらに、高天井用のLED照明や、高効率の変電設備を導入することで、工場全体の電力使用量を約2割削減する。
(画像はニュースリリースより)
工事概算費用は、付帯費用を含めて、約180億円。全般検査等を実施しながら工事を行うため、工期は平成26年2月~平成34年3月と長期にわたる。
JR東海では、今回の大規模改修工事を行うことで、安全・安定輸送のために、より質の高い検査の実施や労働災害の起きにくい環境づくりなどを目指していく。
▼外部リンク
名古屋工場の耐震化及び設備更新について
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf
東海旅客鉄道株式会社(JR東海)
http://jr-central.co.jp/