旭硝子は、2月3日、薄板ソーダライムガラス専用生産設備を、AGCフラットガラス・タイランド(以下、AFT)のライヨン工場に新設することを発表した。
薄板ソーダライムガラスは、主にノートブックPCなどのタッチパネル用カバーガラスとして使用されるものだ。
なお、この設備による生産能力は50%アップ、供給開始は3月の予定だ。
(画像は旭硝子ホームページより)
AFTは10年以上にわたり薄板ソーダライムガラスの生産を行っているが、今般新設した設備では、旭硝子の電子用特殊ガラスにおける技術がこれまでの生産技術にプラスされ、よりハイレベルなガラス生産が可能となる。
一方、旭硝子はスマートフォンやタブレットPCのなど様々な電子機器のカバーガラス向けに化学強化用特殊ガラスDragontrailを販売している。
しかし、ノートブックPCなど一部の電子機器では、薄いソーダライムガラスを素板に用いた化学強化ガラスも採用されており、今後はタッチパネル機能を搭載する機器のカバー材として、化学強化ソーダライムガラスの需要も高まっていくとしている。
旭硝子は、カバーガラス向けに化学強化用特殊ガラスDragontrailと薄板ソーダライムガラスの両方を生産している唯一のガラスメーカーとして今後も顧客ニーズに応えたいとしている。
さらに、今般増強したタイの薄板ガラス生産拠点を中心として欧州や中国等の生産・加工拠点との連携により、カバーガラス市場における化学強化ソーダライムガラスの供給体制を整え、トップシェアを維持していく構えだ。
▼外部リンク
旭硝子ニュースリリース
http://www.agc.com/news/2014/0203.pdf