目立つ「とび工」不足
国土交通省は1月27日、「建設労働需給調査結果(平成25年12月調査)」を公表した。
12月の8職種の過不足率は、2.5%の不足。11月の2.1%から0.4ポイント不足幅が大きくなった。
8職種全てにおいて技能労働者が不足している。最も不足傾向が強い職種はとび工の不足率で大きい(4.1%)。この他、型わく工(建築)(4.0%)、鉄筋工(建築)(3.8%)の不足も目立つ。特に、とび工と鉄筋工(建築)の過不足率は上昇しており、前年に比べ3.5ポイント増加した。
地域別に見ても、全地域で技能労働者は不足している。前年に比べて不足率が目立つのは、中国地域の4.1%。一方で、東北地域の過不足率は1.5%の不足となり、11月の1.9%から小幅ながらも改善した。
(画像は「建設労働需給調査結果(平成25年12月調査)」より)
労働者の確保「困難」22.8ポイント上昇
今後の労働者の確保に関する見通しについては、全国及び東北地域ともに「普通」。
とはいうものの2月は「困難」と「やや困難」の合計が48.3%と、前年同月に比べ22.8ポイント上昇。対する「やや容易」と「容易」の合計は4.4%で、前年同月より5.3ポイント下降している。
3月の見通しについても「困難」が36.9%(対前年同月比20.5ポイント増)、「容易」が7.7%(対前年同月比6.7ポイント減)となる見込みで、労働者不足を実感する現場が増えそうだ。
▼外部リンク
建設労働需給調査結果(平成25年12月調査)
http://www.mlit.go.jp/common/001025419.pdf