JNC株式会社(以下:JNC)は、24日、熊本県の既設水力発電所、3カ所について、大規模な改修工事の実施を決定したことを発表した。
改修工事の対象となる発電所は、熊本県上益城郡御船町の七滝川第一発電所と七滝川第二発電所、および、熊本県球磨郡相良村の川辺川第二発電所。投資金額は約48億円。
(画像はニュースリリースより)
これらの発電所の合計最大出力は、現在12,600キロワットだが、改修工事後には、合計最大出力13,500キロワットを見込んでいる。これは、一般家庭 約2万戸分の年間発電量に相当する。
着工は2月、工事完了は、七滝川第一発電所と七滝川第二発電所が平成28年4月、川辺川第二発電所が平成29年2月の予定。
(画像はニュースリリースより)
JNCグループは、九州地区で13カ所の水力発電事業を展開しているが、昨年からは千葉県市原市、滋賀県守山市で太陽光発電事業にも取り組んでいる。
同社の水力発電所は設置後50~100年が経過しているため、長期計画で老朽対策工事を実施し、発電能力を保ってきた。今後は、既設発電所の主要設備を、順に高効率発電機等に更新することで、最大出力と年間発電量を増やし、電力の安定供給を実現する構えだ。
再生可能エネルギーへの期待の高まる中、自然に優しい水力発電は見直されつつある。JNCは、周辺環境に十分配慮しながら工事を進め、将来にわたって安定したクリーンエネルギーを供給し、社会に貢献していきたいとしている。
▼外部リンク
JNC株式会社 水力発電所大規模改修工事に関するお知らせ
https://www.jnc-corp.co.jp/news/2015/post-23.html