温泉発電用1号機
IHIは1月21日、「ヒートリカバリー“HRシリーズ”」一台を、七味温泉ホテル株式会社(長野県上高井郡)から受注したことを発表。
この装置は、最大送電端発電出力20kWのパッケージタイプの小型バイナリー発電装置で、七味温泉ホテル渓山亭の温泉を利用して発電するもの。受注範囲は、付帯設備を含めた発電システム一式、納入は2014年3月下旬を予定している。
(画像はプレスリリースより)
効率抜群の装置
ヒートリカバリーは、70℃~95℃の少量の温水利用から最大で20kWの発電が可能な装置である。小型・軽量タイプで取り付けも容易。これまでのように工場などで分散して排出されている100℃未満の温水を集約せずに利用することができる。
要するに、少ない熱エネルギーで高出力を得ることが可能な、非常に高効率で画期的な装置だ。
売電可能な電力
今回の受注へと至った背景にはこの装置で発電した電力が、送電網(商用電源)に接続することが可能なため、自家用としてだけでなく、地熱(温泉)による再生可能エネルギー固定買取制度の適用で「売電」も可能であることだ。
同ホテルでは、90℃前後の温泉を利用して発電するほか、浴用だけでなく、ハウス栽培などへの二次利用なども検討中である。
なおIHIでは、今年度末までに20台以上の受注を目標に様々な省エネ・発電のニーズに対応していきたいとしている。
▼外部リンク
IHIプレスリリース
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