新日鐵住金株式会社(以下:新日鐵住金)は、8日、同社と武漢鋼鉄(集団)公司(中国湖北省・武漢市、以下:武鋼)による合弁会社「武鋼新日鉄(武漢)ブリキ有限公司(以下:WINSteel)」において、2013年12月31日よりブリキの商業生産を開始したことを発表した。
WINSteelは、資本金18.5億人民元(約318億円)、出資比率は、新日鐵住金、武鋼、それぞれ50%。2011年10月の設立以降、工場の建設と立ち上げが進められていた。
(画像はプレスリリースより)
WINSteelは、新日鐵住金が日本国内に持つ最新鋭設備と同レベルの設備を備え、高品質のブリキを製造することができるという。
昨年12月に稼働開始したのは、1号連続焼鈍処理設備(C.A.P.L.)1基と、1号電気錫めっき設備(ETL)1基。2013年10月には、すでに、酸洗・冷間圧延設備(CDCM)1基が稼働している。
また、現在、2号連続焼鈍処理設備(C.A.P.L.)1基と、2号電気錫めっき設備(ETL)1基が建設中だ。
(画像はプレスリリースより)
中国では、経済発展に伴って生活水準が向上したため、食品缶や飲料缶等に用いるブリキの需要が伸びている。WINSteelが主な市場として狙う中西部においても、今後の需要拡大が期待されている。
新日鐵住金は、この機会を捉え、同社の世界最高水準の技術と、武鋼の中国における事業基盤が融合したWINSteelにより、ブリキの提供を通じて中国の経済発展に貢献していくとしている。
▼外部リンク
中国ブリキ合弁会社の商業生産開始について
http://www.nssmc.com/news/20140108_100.html
新日鐵住金株式会社
http://www.nssmc.com/index.html