NHKの新放送センター完成方針の背景
NHKは一般企業の本社にあたる、新しい放送センターを2025年までに完成させる方針を固めたことが、関係者への取材でわかったと複数のメディアが報じました。
現在の放送センターは東京都渋谷区にあり、地上23階建ての本館、報道部門が入っている北館など全てで4つの建物と2つのホールがあり、その中でも最も古い東館は、東京オリンピックの翌年である1965年に完成されており老朽化が進んでいました。さらに、免震機能が十分でないことからも、建て替えの必要性がこれまでの何度か指摘されており、今回の方針決定に至りました。
新放送センターの計画概要
新放送センターの建設にあたっては、民放の事例なども参考として建設費がおおよそ3千億円規模と想定しており、これらにはスタジオなどの設備も含まれています。費用に関しては決算時の際に黒字分を積み立てるだけではなく、一般企業の社債に相当する放送債券の発行と金融機関の借入も検討しているといいます。積み立て額は2013年度末ですでに583億円が積み立てられており、2014年度は初めて予算で80億円を計上する予定です。
新放送センターは、スーパーハイビジョンなどの次世代テレビの対応を図るだけではなく、首都直下型地震などといった大災害時においても放送が継続できることが計画されています。
▼外部リンク
NHKオンライン ホームページ
http://www.nhk.or.jp/