ブラジルでの新エンジン工場建設へ
日産自動車は2014年1月6日に、ブラジルに新しいエンジン工場を建設することを発表しました。新工場はリオデジャネイロ州のレゼンデに建設予定で、同じ敷地内ではすでに同社は車両組立工場を建設しています。
工場のエンジン生産能力は、年間20万基を想定し、製造するエンジンは、直列4気筒のエンジンで、かつ、ブラジル市場でも人気の高い、ガソリンとエタノール混合のフレックス燃料に対応するエンジンを組み立てる予定で、コンパクトカーの「マーチ」「ヴァーサ」に使用するものです。
新工場を通じた同社のブラジル市場戦略
今回の新工場建設にあたっては建設費は1億4000万レアル(約60億円)になる予定です。同社のカルロス・ゴーン最高経営責任者は現場を訪れて、ブラジルにおける同社の国内シェア5%を超えるための戦略の一つとして同工場の建設があるという見方を示しました。さらに同社では数年以内に国内の市場占有率10%を達成することを最終的な目標としています。
現在のところブラジルでの同社製造の車の販売は、半数以上をメキシコで製造した車をブラジルに輸出することとしていますが、ゴーン氏によればこれは一時的な措置で、ブラジル国内市場での競争力強化のためには、国内生活は不可欠との見方を示しました。
今回の新工場と現在建設中の車両組み立て工場の両者によって、レゼンデでは2000人以上の雇用を創出する効果があり、そのうち1500人はすでに労働契約を締結しています。
▼外部リンク
日産自動車 ホームページ
http://www.nissan.co.jp/