12ヶ月経過後も環境基準値下回る
清水建設株式会社は地下水がベンゼンによって汚染されていた北海道内の事業所跡地において自社が開発した汚染土壌・地下水浄化工法「バイオバブルクリーン工法」を適用し、12ヶ月経過後もベンゼン濃度が環境基準値(0.01mg/リットル)以下であることを確認したと発表した。
(画像はニュースリリースより)
適用したのはベンゼンによる地下汚染水の浄化で対象面積は125平方メートル、対象震度はGL-2~-7m、ベンゼン濃度は環境基準値の4.2倍である0.042mg/リットル。GL-7mの不透水層に達する特殊な注入井戸を16本構築し、そこから微細な酸素気泡含有の窒素・リン等からなる栄養剤を0.5MPa以下の低圧で1日8時間、12日間にわたり注入した。
注入開始後5日でベンゼン濃度は定量下限値(0.001mg/リットル)未満まで低減した。
ベンゼンや油による汚染の浄化に
バイオバブルクリーン工法は地中の好気性微生物を活性化させ、汚染物質を分解する原位置浄化工法。マイクロ・ナノレベルの酸素気泡を含有した栄養剤を地下水中に注水することで、飽和溶存酸素濃度が空気だけを注入する場合の4倍近くのレベルに達する。好気性微生物に必要な酸素を効率的に供給することで短期間での浄化を可能とし、ベンゼンや油による土壌汚染・地下水浄化に威力を発揮する。
▼外部リンク
清水建設株式会社 ニュースリリース
http://www.shimz.co.jp