JFEエンジニアリングは1月8日、同社を代表事業者とする特別目的会社「箱根水道パートナーズ」が、神奈川県企業庁が進める箱根地区の水道事業を受注したと発表した。
神奈川県企業庁より受注した水道事業は、「箱根地区水道事業包括委託」と名付けられており、箱根町北部における5年間の水道供給事業。
国内初となる包括委託で、工事設計・監督はもとより、窓口業務や料金徴収といったユーザー対応までの水道供給事業全般の運営が一括して委託される。
「箱根地区水道事業包括委託」は、神奈川県企業庁が進める「かながわ方式による水ビジネス」の一つとして実施するもので、海外の水ビジネスへ日本企業の参入を推進・支援するための事業となっている。
(画像はニュースリリースより)
これまで上水道分野では、浄水場などのプラント業務を除く大部分の業務を、自治体が直接行ってきた。しかし、各自治体の財政事情や技術者不足などが問題となっており、民間への事業運営委託が検討されている。今回の包括委託が、今後の自治体のモデルケースとなることが期待される。
JFEエンジニアリングは「箱根地区水道事業包括委託」にとどまらず、1月から「アクアソリューション本部」を立ち上げ、5月には上水プラントメーカーである磯村豊水機工と事業統合して、水ビジネスに積極的に取り組んでいく方針だ。
今後国内においては、各自治体からの民間委託によるプラント建設から事業運営までのトータル事業。海外においては、都市化の急伸により上下水道整備のニーズが高まる東南アジアへ積極的に進出し、水ビジネスのトップカンパニーを目指す。
▼外部リンク
JFEエンジニアリング株式会社のニュースリリース
http://www.jfe-eng.co.jp/news/2014/20140108085221.html