洋上の風況を観測できる技術を開発
株式会社大林組と大森建設株式会社は、風況観測に関する技術によって簡易に精度良く、低コストで洋上の風況を観測できる技術開発のための実験を行うと発表した。なお実験場所は、秋田県能代港だ。
この開発は、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構が公募した「風力等自然エネルギー技術研究開発(洋上風力発電等技術研究開発)〔洋上風況観測技術開発〕」の共同研究先として選定され実施するものだ。
(画像はプレスリリースより)
東京スカイツリー建設時のノウハウを活用
地元自治体などの協力を得ながら、上空に向けて光波レーザーを照射し、大気中に浮遊する微細な塵埃からの反射光を分析することによって上空の風を観測する装置であるドップラーライダーを搭載した風況観測浮体や、防波堤上および陸域の風況情報を収集。解析手法と併用することによって、洋上での風況を簡便に観測可能な風況観測システムを開発するものだ。
大林組は、東京スカイツリー(R)建設時に建設地上空の風予報システムを開発したノウハウなどを活用して行っていく。すでに洋上風力発電は、欧州において大規模な建設が行われており、国内でも長い海岸線を活かした洋上風力発電の導入が期待されており、各地で風況観測タワーを設置し、風力発電実証試験が開始されている。
本開発で、小型の風況観測浮体による観測とシミュレーションを併用することによって、洋上の風況を確認できる洋上風況観測技術を確立し、洋上風力発電普及への貢献をめざしていく。
▼外部リンク
株式会社大林組 プレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20131225_01