三井物産株式会社は、フランス大手再生可能エネルギー発電事業会社EDF Energies Nouvelles S.A.(以下「EDF EN」)の子会社EDF EN Mexico S.de R.L.de C.V.(以下「EDF EN Mexico」)より、メキシコ合衆国オアハカ州で建設しているサント・ドミンゴ風力発電事業を推進するEoliatec del Pacifico, S.A.P.I.de C.V.の株式の50%を三井物産投資子会社MIT Renewables Mexico,S.A.P.I.de C.V.(以下「MITRE Mexico」)を通じて取得したと発表した。なお本事業の総事業費は、50億メキシコペソ(約380億円)だ。
三井物産は、総発電容量でメキシコ第2位のIPP事業者であり、天然ガス焚きコンバインドサイクル発電所6カ所に対して出資参画している。
またメキシコでは発電事業に加えて、ガスパイプライン事業、LNG受入ターミナル事業、メキシコ国内主要都市でのガス配給事業、製油所向け廃水処理事業や自治体向け上下水道事業を運営。多様なインフラ事業基盤を構築している。
(画像はプレスリリースより)
メキシコでは電力需要増加が予想されており、世界各国で展開する発電事業の知見と、メキシコにおいての既存事業を通じた知見・経験を活かし、同国での発電事業の基盤強化を目指していく。
すでにプロジェクトファイナンスを組成済であり、2014年4月の商業運転開始の予定だ。発電した電力は15年間の売電契約に基づいて大手民間企業2グループに供給される。
三井物産は2013年2月よりビイ・スティヌ風力発電所をEDF EN Mexicoと折半出資しており、今回で2件目の協業案件となる。EDF ENグループは、欧州及び北米17カ国で持分発電容量6,358MWの再生可能エネルギー発電資産を保有している。また全世界で8,000MW以上の再生可能エネルギー発電資産の運営・保守サービス実績がある。
事業会社:Eoliatec del Pacifico,S.A.P.I.de C.V.
出資構成:EDF EN Mexico 50% MITRE Mexico 50%
発電所所在地:メキシコ合衆国オアハカ州
発電容量:160MW(ガメサ社製タービン2MW×80基)
総事業費:50億メキシコペソ(約380億円)
運転開始時期:2014年4月(予定)
売電先:Arcelor Mittal Lazaro Cardenas(製鉄世界最大手の現地子会社)、Walmart Mexico(小売業世界最大手の現地子会社)
(三井物産株式会社ニュースリリースより引用)
▼外部リンク
三井物産株式会社 ニュースリリース
http://www.mitsui.com/jp/ja/release/2013/