建築技術教育普及センターは12月19日、一級建築士試験の合格者を発表した。学科と設計製図を合わせた受験者の総数は31,704人。うち合格者数は4,014人で合格率は12.7%となり、昨年の12.4%を0.3ポイント上回った。
7月28日に実施された「学科の試験」は26,801人が受験し、合格者は5,103人、合格率は19.0%。10月13日に実施された「設計製図の試験」は9,830人が受験し、合格者は4,014人、合格率は40.8%だった。
(画像は国土交通省の報道発表資料より)
今年の「設計製図の試験」の合否判定における「採点のポイント」は、「空間構成」、「意匠・建築計画」、「構造計画」、「設備計画」、「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」 の5ポイントが挙げられている。
「空間構成」では“建築物の配置計画”、“ゾーニング・動線計画”、“要求室等の計画”、“建築物の立体構成等”が重視された。
「意匠・建築計画」では“要求室の機能性・快適性等”と“図面表現等”。「構造計画」では“構造種別、架構形式及びスパン割り等の計画”と“梁伏図及び部材の断面寸法等”。
「設備計画」では“アトリエにおける空調方式、空調機の設置位置及び吹出口・吸込口の計画”、“建築物の省エネルギーの計画”、“受変電設備、空調室外機及び浴室用の給湯・ろ過設備の計画”。「設計条件・要求図面等に対する重大な不適合」では、設計条件を逸脱しているものが、採否ポイントとして挙げられている。
採点結果の割合は合格ラインであるランクIが40.8%だったほか、ランクIIが27.3%、ランクIIIが19.2%、ランクIVが12.7%だった。
▼外部リンク
公益財団法人建築技術教育普及センター
https://www.jaeic.or.jp/index.html
国土交通省の報道発表資料
https://www.mlit.go.jp/report/press/house05_hh_000453.html