今夏の豊川水系の渇水が大きな要素
朝日新聞、日本経済新聞などの報道によると、2013年12月18日、愛知県の大村秀章知事は臨時の記者会見中に、判断を保留してきた県内の設楽ダム建設について容認する考えを示した。
設楽ダムは洪水対策や新たな水道用水や農業用水供給などを目的に建設の合意に至っていたが、2009年10月に民主党政権時に見直しの対象となり、事業が事実上ストップしていた。今年2月、国土交通省中部地方整備局より建設が妥当とする評価案を提示されていたが、大村知事は賛否の表明を留保していた。
容認の理由について知事は今夏の豊川水系の渇水が大きな要素になったと説明した。
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厳しい財政状況にのしかかる負担
同ダムの建設には、周辺道路の整備や補修など関連工事を含む総事業費約3000億円が必要となる。
そのうち、県の負担は約1400億円にのぼると見られているが、それについて知事は、公共事業であるため相当多くの部分を起債で賄うことができるとの見通しを示した。だが同時に県の負担を可能な限り軽減するため、国へ働きかけもしていくとしている。
▼外部リンク
設楽ダム建設事業の概要等
https://www.pref.aichi.jp/soshiki/mizushigen/0000079397.html
国土交通省中部地方整備局 設楽ダム工事事務所
https://www.cbr.mlit.go.jp/shitara/