大同特殊鋼は12月19日、知多工場(愛知県東海市)の製鋼プロセスの抜本的な合理化建設を進めてきたが、11月16日に稼働を開始し、12月18日に工事関係者を招いて竣工式を執り行ったことを発表した。
同社では、2012年より、知多工場の1次工程への戦略投資として、約200億円を投じ、「製鋼工場物流の整流化による能力増強と戦略商品群の品質・コスト競争力向上」、「先進大型炉による大幅省電力の実現」をコンセプトに、製鋼プロセスの抜本的な合理化を実施してきたもの。
*画像はニュースリリースより
知多工場は、1962年に操業開始し、同社の粗鋼の90%を生産する主力工場であり、粗鋼生産量150万トン/年の規模は特殊鋼一貫製鋼所として世界でも最大級。
操業開始当時は自動車向け構造用鋼を中心に生産してきましたが、ステンレス鋼・工具鋼・高合金まで生産できる工場を目指し、製鋼設備の増設を繰り返してきた結果、設備レイアウトが複雑となり、生産運営上のロスが生じ、大型投資により、名実ともに生産能力/競争力/環境対応を具備した世界最高水準の特殊鋼製鋼所にリフレッシュするため、2012年より、戦略投資を行ってきた。
投資内容は、150トン電気炉新設とそれに伴う、精錬・第1連続鋳造ラインの150トン化対応。主な特徴・効果としては、 粗鋼生産能力向上、溶解エネルギーコスト削減のための先進技術導入、物流整流化による製造品質安定化があげられている。
▼外部リンク
大同特殊鋼 ニュースリリース
・「知多工場 製鋼プロセス合理化工事完了 150トン電気炉の稼働を開始」
http://www.daido.co.jp
・「知多工場への戦略投資について」
http://www.daido.co.jp