モンバサ州政府と事業化調査の覚書を締結
豊田通商株式会社(以下、豊田通商)は、12日、ケニア・モンバサ州政府と、同国・モンバサ地区における、海水淡水化による水供給事業の事業化調査に関する覚書を締結したことを発表した。これは、ケニアとしては初の海水淡水化事業になる。
1日あたり100,000立方メートルの給水能力を目指し、2017年の操業開始を予定している。
ケニアの「VISION2030」実現に協力
現在ケニアでは、電力不足や浄水施設の能力不足などの理由によって、安全な水へのアクセスが不足。そのため、水資源の安定的な確保が急務となっている。
豊田通商は、2012年8月15日に、ケニア共和国政府の国家ビジョンである「VISION 2030」の実現に向け、日本企業として初めて、ケニア共和国との相互協力による包括的な覚書を締結した。
今回、同社は、このVISION実現に向けた事業推進の一環として、水供給事業に取り組むことにしたという。
東アフリカ地域全体の経済発展に期待
モンバサ地区には、ケニアの首都・ナイロビから約450km南東に位置するケニア唯一の国際貿易港がある。北部回廊の玄関口として、ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ等、東アフリカ地域の内陸国へ繋がる交易拠点だ。
北部回廊は日本政府が支援を表明している『アフリカ5大成長回廊』のひとつで、ケニア政府からも、今回の事業による東アフリカ地域全体の経済発展が期待されている。
豊田通商は、今後、ケニア政府の「VISION 2030」を積極的に支援。同国の発展に寄与するよう幅広く取り組んでいくとしている。
▼外部リンク
豊田通商 ケニアで海水淡水化による水供給事業
http://www.toyota-tsusho.com/press/