三井不動産株式会社(以下、「三井不動産」)は、11日、台湾北部新北市に開発予定のアウトレットモール「(仮称)台湾林口アウトレット計画」において、台湾大手のコングロマリット「遠雄(FarGlory)グループ」の中核企業「遠雄建設事業股有限公司」と合弁事業契約を締結したことを発表した。
今後この事業は、合弁会社「三新奧特斯股有限公司」が開発、運営などを行う。資本金は、3億5,000万新台湾ドル(約12億1,000万円)。出資比率は、三井不動産が70%、遠雄建設事業股有限公司が30%。
「(仮称)台湾林口アウトレット計画」は、完成すれば台湾北部最大級のアウトレットモールとなる。事業は順調に進捗しており、2014年に着工、2015年にオープンの予定だ。
(画像はニュースリリースより)
計画地の新北市林口区は、台北中心部から車で約30分、国際空港の桃園空港から車で約20分。2015年には、地下鉄「林口」駅が開業予定で、バス停留所も近くにあり、交通至便な立地。
新北市政府が開発を推進する「林口特定区」の中心に位置し、将来的には特定区で35万人の居住人口が見込まれ、今後の発展が期待される地域である。
(画像はニュースリリースより)
アウトレット施設としては、約200店舗。ラグジュアリーからインターナショナル、スポーツカジュアルまで、幅広いファッションブランドを誘致する。
また、シネマコンプレックスやスーパーマーケット、多様な飲食店舗なども導入する予定で、周辺居住者から観光客までの幅広い客層・ニーズに応える商業施設を目指す。
この計画は、台湾における三井不動産初の事業。同社は、有望なマーケットである台湾における営業力を強化するため、今年8月23日、「三井不動産アジア株式会社台北支店」を設立し、郊外型ショッピングセンターや住宅分譲、複合開発事業などの事業展開を図っている。
同社グループは、海外事業を成長分野の1つに位置づけ、2017年度までに約5,000億円の投資を行うことを、「イノベーション2017(2012~2017年度グループ中長期経営計画)」において計画しているという。
▼外部リンク
「(仮称)台湾林口アウトレット計画」2015年開業へ
http://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/