常陸太田市に発電設備 2015年3月完成予定
日立造船株式会社(以下、日立造船)は、27日、茨城県常陸太田市において、木質バイオマス発電を行うことを決定したと発表した。
これは、同社が地元の素材生産業者と共に、「木質バイオマス燃料安定供給協議会(以下、協議会)」を設立し、茨城県で盛んな林業で課題となっている未利用材の活用と、固定価格買取制度を活用した発電事業を目的とするもの。
協議会の参加企業である日立造船が、「木質バイオマス発電所(発電量:5.8MW)」を建設し、20年間の施設運営を行うという。総投資額は約30億円。発電設備の完成は2015年3月を予定している。
県内の素材生産業者などから木質チップを確保
茨城県では古くより林業が盛んであり、同県の木材は住宅建築向けなどで高い評価を受けているが、先端部や曲がり部分など、製材に適さない部分の有効利用が課題となっていた。
新たに建設される発電設備では、県内の素材生産業者などから、年間約6万トンの木質チップを確保し、燃料として有効利用する計画だ。
地域社会全体の活性化に貢献
近年、再生可能エネルギーの1つとして注目されているバイオマス発電だが、今回のプロジェクトでは、発電所を含む協議会が、地域社会全体の活性化に貢献することを目的に、電力供給や温室効果ガス削減に積極的に取り組んでいくとしている。
▼外部リンク
茨城県常陸太田市での木質バイオマス発電事業実施について
http://www.hitachizosen.co.jp