石油資源開発の投資計画概要
石油開発大手の石油資源開発は福島県新地町にある相馬港に、液化天然ガス(LNG)を受け入れる基地建設と同基地からのパイプライン敷設の投資計画を最終決定したことを発表した。この投資規模は約600億円となっており、この資金は自己資金と借り入れの両方によって賄うという。
この相馬基地で受け入れるLNGはカナダ西部のブリティッシュ・コロンビア州で計画しているシェールガス事業によって生産されたものとなる。受け入れる量は年間120万トンを予定している。
基地・パイプライン建設について
基地は2017年12月に完成する見込みで18年3月の操業開始を目指す。ここで受け入れたLNGは同時に敷設予定のパイプラインを通じて、周辺の都市ガス事業者やガス水力発電所、そして産業用に一般事業者に供給予定だという。
このパイプラインは全長約40kmで、口径は20インチという。また、このパイプラインは既存の仙台・福島県郡山市・新潟県をむすぶパイプラインにもつなげる予定で、これらのエリアへのLNG供給量が増加することとなる。さらにはこのLNGの供給を日本海側だけではなく太平洋側からの供給が可能となったことで大規模災害時におけるLNG供給の脆弱性を克服することが期待されている。
この事業に関しては、復興庁より復興推進計画の認定を受けており、石油資源開発はこの事業を通じて震災復興・経済復興・地元の雇用創出に貢献することを意図している。
▼外部リンク
石油資源開発プレスリリース
http://www.japex.co.jp