本田技研工業株式会社(以下「ホンダ」)は、27日、ブラジルにおける四輪車の生産販売子会社である「ホンダオートモーベイス・ド・ブラジル・リミターダ」(以下「HAB」)が、サンパウロ州イチラピーナ市に建設される新四輪車工場の着工記念式典を行ったことを発表した。
新工場が建設されるイチラピーナ市は、サンパウロ市の北西200kmに位置する。稼働開始は2015年の予定。
敷地面積580万平方メートルの土地取得と設備購入、建屋建設費用を含めた投資額は約10億レアル(約430億円)、年間生産能力は12万台で、従業員数は約2,000名となる。
稼働開始時は新型「フィット」を生産し、その後、グローバルで需要が高いフィットクラスの小型車で生産機種の拡大をしていく計画だ。
新工場では製造工程のショートプロセス化や塗装工程に最新技術を投入することで環境への取り組みを進めるほか、最適な自動化技術を投入することなどにより、高効率な生産体制を目指す。
この新四輪車工場の稼働により、既存のスマレ工場とあわせたHABの年間生産能力は、現在の12万台から24万台となる見込み。
ホンダは、南米現地開発強化のため、現在、スマレ工場内に新四輪研究所を建設中。年内にも本格的な活動を開始する予定で、ブラジルの顧客ニーズをもとに、より多くの魅力的な商品を開発、提供していく構えだ。
また、再生可能エネルギーの使用を積極的に進めるため、風力発電事業に約1億レアル(約43億円)を投資。この風力発電拠点は2013年10月に着工、2014年9月に稼働開始予定で、HABの既存四輪車工場の生産活動に必要な年間電力量に相当する約9万5,000メガワットアワーを賄うことになる。
▼外部リンク
ブラジル新四輪車工場の建設を開始
http://www.honda.co.jp
本田技研工業株式会社
http://www.honda.co.jp/?from=header