地震応答系算用の数値モデルを活用
株式会社大林組は11月19日、建物地震被災度即時推定システムを開発したことを発表した。
(画像はニュースリリースより)
このシステムは超高層建物の地震応答系算用の数値モデルを活用したもの。大林不動産株式会社が所有する東京都墨田区の鉄骨造33階建て・高さ134mの超高層建物に設置された。
既存建物への導入も容易
建物地震被災度即時推定システムの特長は以下の通り。
1.シンプルな構成
建物の1階か地階に設置する地震計1台とPCのみによるシステムで、既存建物へも容易に設置することができる。コストも低く抑えられ、従来システムと比較して1/5から1/4程度のコストでの導入を可能にする。
2.高い信頼性
信頼性の高い数値モデルを活用し、建物被災度を自動的に推定する。東日本大震災における複数の超高層建物の地震観測結果の分析に基づいた設計用数値モデルで、被災度即時推定として十分な予測計算精度を持つことを確認している。
3. わかりやすい結果表示
被災度の推定結果は、わかりやすい3段階評価で画面に表示される。これを見ることによって建物管理者は速やかに取るべき行動を判断することが可能になり、BCP(事業継続計画)対策に効果を発揮する。観測と計算結果は保存され、詳細な分析や迅速な復旧対策にも役立つ。
▼外部リンク
株式会社大林組 ニュースリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20131119_01