2014年秋頃には建設を完了予定
2013年11月21日、 株式会社日立製作所は、カナダに石炭火力発電所の排出ガスからCO2を回収する実証試験向けの設備(Carbon Capture Test Facility/以下、CCTF)の建設を開始すると発表した。
このCCTFは2014年秋頃に建設が完了し、2014年内に実証試験も開始される見込みだ。実証実験は同社とカナダの大手電力会社であるサスカチュワン州電力公社(以下、サスクパワー社)が共同で実施する。
CO2回収の対象となるのはサスクパワー社が所有するシャンド石炭火力発電所。CCTFはそこから排出されるCO2を1日で120トン回収する。
(画像は日立製作所ホームページより)
1990年代にCO2回収技術の研究開発に着手
株式会社日立製作所は、1990年代にCO2回収技術の研究開発に着手。以降、自社の研究設備や国内外のパイロット装置などで実証試験を積み重ねてきた。
今回建設されるCCTFにおいては、グループ会社であるバブコック日立株式会社と日立パワーシステムズカナダ社が、日立独自のCO2吸収液「H3-1」の供給や、主要機器の設計・製造を担当する。
▼外部リンク
カナダでCO2回収実証試験設備の建設を開始 日立製作所のニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2013/11/