太陽電池の製造・販売から撤退
Hondaは先月30日、子会社で太陽電池事業を手がけるホンダソルテック(本社:熊本県菊池郡 社長:今井 彰)の事業を2014年春に終了させ、太陽電池の製造・販売から撤退することを明らかにした。
ホンダソルテックは、太陽電池や発電機、精密機械器具の研究開発・販売などが主な事業で、Hondaが独自開発した銅-インジウム-ガリウム-セレン(CIGS)の化合物を素材とした「CIGS薄膜太陽電池」を扱っている。
2006年の会社設立当初は、同電池が幅広い太陽光に反応する性質から、影や熱、天候などの影響を受けにくく、製造過程でも使用エネルギーが少なくて済むことから、高い製品競争力を有していた。
しかし、その後、ソーラーパネル業界の著しい競争環境の変化の中で、シリコン価格の下落によるシリコン結晶系太陽電池パネルの値下げなどがあり、当初の事業計画達成の見込みが立たなくなったという。
再生可能エネルギーの普及に関する研究開発は継続
受注は来年2月中旬で終了し、これまで販売したHonda太陽電池システムのアフターサービスは、Hondaの関係会社であるホンダ開発を窓口として、同様のサービスを提供するという。
なお、再生可能エネルギーの普及に向け進めている発電および売電や、家産家消による循環型エネルギーマネージメントを目指したHondaスマートホームシステムの研究開発などは今後も継続して行っていくとしている。
▼外部リンク
本田技研工業(株)(プレスリリース)
http://www.honda.co.jp/
ホンダソルテック
http://www.honda.co.jp/soltec/