トルコ共和国建国90周年の記念日に合わせて式典開催
大成建設株式会社は、2013年10月29日、トルコ共和国建国90周年の記念日に合わせて、同社が施工を担当した、ボスポラス海峡横断地下鉄の開通式典が開催されたことを発表した。
(画像はプレスリリースより)
厳しい条件の工事を高い技術力で克服
大成建設は、トルコの建設会社2社との共同企業体により、イスタンブール市のヨーロッパ側とアジア側を、沈埋トンネル約1.4kmを含む全長13.6kmのトンネルで結ぶという大プロジェクト、「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル工事」の施工を、2004年より行ってきた。
厳しい条件下で、世界最深となる60mの海底に沈埋トンネルを敷設する高い技術力に加え、文化財を発掘しながらの地下駅建設という、歴史都市ならではの、きめ細かな対応が求められる工事であったという。
鉄道開通により移動時間の大幅短縮が実現
開通式典には、トルコ側からはアブドゥッラー・ギュル大統領、レジェップ・タイイップ・エルドアン首相、ビナーリ・ユルドュルム運輸海事通信大臣が、また、日本側からは安倍晋三内閣総理大臣、髙木毅国土交通副大臣、横井裕駐トルコ日本国大使、市川雅一JICA理事、山内隆司大成建設社長が出席し、地下鉄の開通を祝った。
この鉄道の開通によって、これまでフェリーで30分近くかかっていた海峡間の移動は、4分へと大幅に短縮される。
また、交通の要衝に位置し、慢性的な交通渋滞や、排気ガス等による大気汚染が深刻化しているイスタンブール市では、今後、地下鉄の利用が増えることで、こうした問題の緩和が期待される。
▼外部リンク
ボスポラス海峡横断地下鉄 開通式典が開催されました
http://www.taisei.co.jp/about_us/release/