この度、株式会社大林組と日本電気株式会社(NEC)は、ビルのエネルギー需要を予測する実証実験を共同でおこなった。
この実験は、NECのビッグデータ分析技術「異種混合学習技術」を活用して実施された。
大林組はこれまで、ビル群のエネルギー管理のスマート化を目指して、最先端のエネルギー供給・制御技術の研究開発をおこなってきた。そして、自社施設を活用した実証実験を積極的に推進してきた。
その一方でNECは、自社が持つ多数のビッグデータ分析技術を活用して、事業に力を注いできた。NECのビッグデータ分析技術は、世界トップクラスとも言われている。
そして今回、両者の技術やノウハウをもとに、ビルのエネルギー需要を予測するためのデータ分析方法を検討、実証実験を共同実施することとなった。
今回の実験は、NECが開発した、ビッグデータに混在するさまざまな規則性を自動で発見する「異種混合学習技術」が用いられ、過去2年間の電気使用量や気象、営業日などのさまざまなデータをもとに、今後の電気使用量および熱量の予測がされた。
その結果、「冬期営業日の昼間」、「夜間」、「祭日」等で異なる規則性を発見、24時間後や1カ月後などの電気使用量や熱量を予測することに成功した。
この結果をもとに大林組は、2014年11月導入予定のエネルギースマート化プロジェクトにおいて、NECのエネルギー需要予測システムを構成要素の一つに採用する予定としている。
さらにNECは、異種混合学習技術を活用して、顧客との実証実験を進めていくとともに、同技術によるエネルギー需要予測ソリューションのメニュー化を検討している。
▼外部リンク
株式会社大林組と日本電気株式会社によるプレスリリース
http://www.obayashi.co.jp/press/news20131029_01