豊田通商株式会社(愛知県名古屋市)は、28日、日本エア・リキード株式会社本社(東京都港区)とともに新会社「豊通エア・リキードハイドロジェンエナジー株式会社」を設立し、日本で初めて、商業用の燃料電池自動車(以下、FCV:Fuel Cell Vehicle)向け燃料の水素供給を目的とした水素ステーションを設置することを発表した。
新会社の出資比率は豊田通商が51%、日本エア・リキードが49%。両社は、すでに、2013年10月8日に名古屋市内で調印式を済ませている。
(画像はプレスリリースより)
新会社は、商業用として国内初の水素ステーションを、愛知県内の2か所、名古屋市熱田区と豊田市深田町に設置。2015年に国内自動車メーカー各社が予定しているFCVの市場投入に照準を合わせ、2014年末の稼働を目指す。
FCVの普及にあたっては、水素ガス供給インフラの整備が重要な課題のひとつとなっている。わが国では。2015年度までに、国内4大都市圏と、そこを繫ぐ高速道路沿いを中心に約100か所の水素ステーション設置という目標が掲げられている。
日本エア・リキードの親会社であるエア・リキードグループは、水素ガスに関して幅広い知見と経験を有し、水素エネルギーや燃料電池自動車に関連する国家・民間プロジェクトで主導的役割を果たしており、これまで全世界で約60か所のFCV向け水素ステーションの設置実績を持つ。
豊田通商は、事業の柱のとして、特に環境配慮型エネルギー分野に力を入れ、FCVの一般普及にも、積極的に取り組んでいる。
両社は、それぞれの強みをいかし、水素ステーション事業を通じて社会に貢献していくという。
▼外部リンク
豊田通商株式会社
https://www.toyota-tsusho.com/
日本エア・リキード株式会社
https://jp.airliquide.com/Overview-AirLiquideJapan