低コストでのバイオエタノール製造が可能
出光興産株式会社は10月28日、タイにおいてキャッサバパルプからエタノールを製造するパイロットプラントの運転を開始したことを発表した。
(画像はニュースリリースより)
これはキャッサバからタピオカスターチを製造するさいに出るキャッサバパルプを使用して、エタノールを製造するもの。今回開発したプロセスではキャッサバパルプに特別な前処理、発酵槽での攪拌を行わないことを特長としており、これにより低コストでのバイオエタノール製造が可能になる。
この技術は出光興産が独立行政法人国際農林水産業研究センター、タイ・カセサート大学農業・農芸品改良研究所と共同して開発した。
商業化目指す
出光興産は東南アジアにおいて再生可能エネルギーとして有望なバイオ燃料事業への取り組みを進めており、今回のパイロットプラントの建設もその一環として行われたもの。
パイロットプラントはタイ最大のスターチメーカーであるサングァン・ウォンセ・インダストリーズ社(Sanguan Wongse Industries社)の工場敷地内に建設され、同社の協力のもとに技術実証のための運転を開始した。
技術の実証・プロセスデータ採取を経て、商業化が目指される。
▼外部リンク
出光興産株式会社 ニュースリリース
http://www.idemitsu.co.jp/company/news/2013/131028.html